大昔は油抜きダイエットなんぞをしてみたこともあったが、いい油なら積極的にとってもいいというところに落ち着き、今となってはむしろよく取ってる方かもしれません、油。メジャーどころで言うとEXオリーブオイルとかごま油とかね。
その流れで鶏の手羽を煮た場合の油もアリだな!となり、鶏手羽を煮てスープを作るのが日課となった。
日課というか週一だから週課?みたいな?まあとにかく、時間の空いてるときにごっそり鶏手羽と屑野菜とかを煮てスープを作ってそれを一週間もしくはそれ以上かけて、そのまま食べたり他の何かに使ったりしたりして、ちびちびと消費する毎日である。
青ネギを入れたときは全体的に中華を意識したものに、タマネギを入れたときは洋食っぽいものに親和性が高く応用できます。まあ自炊なんてノールールなんだから結局何にでも使えます。
で、本題。骨付き肉を煮ているからには、骨付き肉を食べるシーンが必ずある。
子供のとき、クリスマスとかなんやら、もしくは別にこれと言ったイベントもなくだが、母親による食卓に骨付きチキンが上がることはあった。
そしてそれをおいしく食べていると、母は必ず
「そんなに食べてると、明日トリになっちゃうよ!コケーッッッッッ(無駄にリアルなニワトリの真似、しかも上手い)」
と言ってきたのであった。
何時間も骨をしゃぶっているところに(そろそろやめようぜ、卑しいワヨ)みたいな感じで言ってくるならまだわかる。
こちとら普通に骨についてる肉をおいしく食べているだけなのに必ず言われる。そんな簡単にヒトがトリになるわけないだろ?ハイファイセットとっくに飛んでってってるわ!!と子供ながらに思ったものであった。突然のリアルなトリマネも本当にやめてほしかった。(想像してみてください、結構こわい)
かといって「トリにならないくらい」上澄みをかすめ取るだけみたいな食べ方だと、「まだまだお肉残ってるじゃない!もったいない!」と言われるのだ。どうして欲しいんだ、お前さんは。と幼心に思っていた。
しかし刷り込みとは恐ろしいもので、今でも骨付きの鶏肉を食べていて終盤にさしかかると、「あー、明日トリになっちゃうかな…?まさかね!」とか思ってしまうのだ。
「まさかね!」があるとはいえ、「トリになっちゃうかも?」という発想が浮かぶ時点で彼女の呪いは続いている、と思った。
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